「病院の毛布一枚のありがたさを実感」

東日本大震災(平成23年3月)

病院の毛布一枚のありがたさを実感
~身重の妻と車中で過ごす~

(仙台市宮城野区 30代 男性 会社員)

地震が起きたのは、出産を控えた妻を産婦人科医院に迎えに行ったちょうどその時でした。

病院内にはたくさんの妊婦さんがいらっしゃったのですが、看護師さんたちの冷静で的確な指示もあり、母体に悪影響を及ぼさないように細心の気配りをしていただきながら、病院の毛布を持参して外に避難したのです。

その後、雪となったので、毛布一枚の暖かさやありがたさを文字通り肌身で実感しました。

その後、車で通常30分の道を2時間かけて自宅マンションに戻りましたが、エレベーターが止まっていたので、階段で5階にある部屋まで上がりました。案の定、家財が玄関にまで散乱していて、足を踏み入れることができませんでした。

結果的にその夜は、車中で過ごすことになったのですが、これが身重の妻にとっては辛かったようでした。

今回の経験を機に、さらに"災害時には何が必要なのか"を見極めつつ、必要な備えは十分に、不必要なものは少なくという暮らし方を、あらためて強く意識するようになりました。

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