「学校に行かれなくても安心」

平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(平成20年6月)

学校に行かれなくても安心
~先生からこまめにメール~

(栗原市 40代 女性)

当時、私の娘は高校3年生でしたが、ちょうど模擬試験を受けている最中に地震が起きたのです。でも、ちょうど避難訓練を受けた直後だったこともあり、特に混乱なく避難できたようです。

前の宮城県沖地震※が6月12日だった関係で、この辺の学校はよくその時期に避難訓練をするんですよ。まず全員が校庭に出て、その後、落ちついてから男の子たちが教室に荷物をとりに行ったと聞いています。 

親として有り難かったのは、避難した校庭で、先生がみんなの携帯の番号とメールアドレスを控えて、連絡網をつくってくれたことです。その日からしばらく学校は休みになってしまったのですが、「先生たちは、今日、こういう片づけをしたよ」といった便りや、学校からの連絡事項を、担任の先生がこまめにメールで流してくれたんです。

学校の施設にもかなり被害が出ましたが、「階段がこんなになっちゃったよ」と、先生が撮った写真を送ってくれたりもしました。子どもたちが意外と不安なく過ごすことができたのは、こんなふうに、先生とのコミュニケーションがとれていたからではないかなと思います。

※昭和53年(1978年)6月12日に仙台市を襲ったマグニチュード7.4(震度5)の地震で、死者16人、重軽傷者10,119人、住家の全半壊が4,385戸、部分壊が86,010戸という多大な被害が生じました。

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