「安否確認は、日頃の近所づきあいでスムーズ」

平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(平成20年6月)

安否確認は、日頃の近所づきあいでスムーズ
~苦労したのは、情報収集~

(栗原市 40代 女性)

役場の方たちが来て、「2時に自衛隊のヘリが来ます。歩ける人は歩いて下りてください」という話があって、ヘリに乗って避難する人は、2時間の間に必要な荷物を持って集まることになりました。

時間が限られているうえに、地震で家の中もガタガタになっているものだから、1人暮らしのおばあさんなんか、保険証はどこにいったかな、あれがない、これがないって言って。で、私も家の中に入って一緒に探してあげて、あるだけのものと着替えになりそうなものをぱっと詰めて、ヘリの乗り場まで連れて行きました。

この集落ではこういう近所づきあいは普通なんです。町場と違って、ここにどういう人が住んでいて、子供はどこへ行っていて、ダンナさんはどこに勤めに行っているとかは、みんなわかっているから、安否確認の面ではよかったと思いますね。

ただ、停電でテレビもつかない、車のラジオはガーガー言うだけで聞き取れない、携帯電話も通じないといったことで、情報がまったく取れませんでした。だから、「来る、来る」と言われていた宮城県沖地震がついに来たかと。前の宮城県沖地震※の時には全く被害がなかったので、「ここがこれだけやられたのだから、きっと仙台のほうは壊滅的だろう」と心配していました。

※昭和53年(1978年)6月12日に仙台市を襲ったマグニチュード7.4(震度5)の地震で、死者16人、重軽傷者10,119人、住家の全半壊が4,385戸、部分壊が86,010戸という多大な被害が生じました。

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