「不安から希望へ」

平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(平成20年6月)

不安から希望へ
~道路工事の進み具合を知り、気持ちも前向きに~

(栗原市 60代 男性)

被災して、自分たちの住むところから外に出されて、集団生活をするわけですが、やっぱりその時には、まず自分たちが先行きどうなるのかなということが心配なのです。その見通しというやつが見えないと不安なんですよね。だから、何を見ても、何を聞いても、何を食べても、うわの空でした。

果たしてもとの生活に戻れるのか、「これからどうするべ」というのがわからんうちが、ほんとうに苦しいんですよ。だから、本音で言えば、やっぱり1カ月ぐらいは、「もうほっといてくれよ」という感じでしたね。

で、避難生活に少しずつなじんでくると、山に戻るための道路をつくってもらえるのかとかが気になり出しました。行政がどのように考えているのか、ひょっとしたら集団移転させられるのかという不安もやっぱりありました。

でも、早い時期に県知事が、「被災地を見捨てはしない。必ず復興させる」というコメントを発表してくれましたし、国とか県の方たちが、大きな図面とかを持ってきて、道路工事の進捗状況を途中途中で開示してくださったので、私たちの気持ちもだんだん前向きになっていきました。

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