「まさかここに地震が来るなんて…」

平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震(平成20年6月)

まさかここに地震が来るなんて…

(栗原市 50代 男性)

からだが横に飛んだという感じでしたね。何回も行ったり来たりの大きな揺れがありました。よく地震が来たらどこかに入れとか言いますが、もうそんな余裕はなかったです。モノというモノは全部落下しました。不思議とからだにぶつからなかったので、ケガはしませんでしたが、「運が良かった」のひと言です。

このあたりは、専門家の人たちも災害のないところと言っていたので、わたしたちも地震に対して全く注意していませんでした。それが突然に来たわけです。

地震の揺れは局地的でしたね。こことすぐ下の集落と、さらにまたその向こうと全然違うんですよ。同じ地域でも家がどっち向きに建っていたとか、地盤がどういうところに立っていたかで全然壊れ方が違うし、まったく被害のないところもありました。

あとで調査に来た専門家の人たちが言っていたのは、加速度※がばかみたいに大きかったということなんですよね。うちの木のドアとその上の敷居との間も2、3ミリしかあいてないんですけれども、それらがぶつかってついたと思われる跡が2ヶ所、敷居にはっきりとついています。

絶対に地震が起こらない地域なんてないんだなと、今はそう思います。

※加速度とは、地震の揺れの規模のこと。

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