「野球ボールを使ってブルーシートをかけました」

宮城県北部を震源とする地震(平成15年7月)

野球ボールを使ってブルーシートをかけました
~苦労きっかけに防災班~

(石巻市 70代 男性)

地震の翌日もずっと雨が降っていたもので、屋根にブルーシートをかけなくてはならなかったのですが、いかにもタダでやってくれるような恰好をして、えらいお金をとる人もいました。

そこで、私たちはビニール袋に入れた野球のボールに釣り糸をつけて、屋根の向こう側に投げるやり方を考えたわけです。その釣り糸をブルーシートの穴に通しておけば、向こう側から糸を引っ張ると、シートがシュッ、シュッ、とあがっていくわけです。

それから、私は少年野球のコーチを長年やっているので、総2階の家なんかは、ノックバットを使って、キャッチャーフライの要領でボールをポーンと上にあげるんです。これはちょっと技術が必要ですけれどね。

とにかくブルーシートをかけるのにうんと苦労したから、地域の防災班をいち早くつくろうと思ったんです。1人は1人のことしかできないということで、大体4戸で1班。こっち側とあっち側で最低限4人いればブルーシートはかけられますからね。雨の中、屋根の上にあがって危ない目にあうことはないんですよ。

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