「体力に自信がなければ、無理な帰宅は慎むべき」

東日本大震災(平成23年3月)

体力に自信がなければ、無理な帰宅は慎むべき

(茅ヶ崎市 50代 男性 団体職員)

地震から7時間が経過しても、まだ帰る手段が見つからず、私は東京都庁にいました。するとラジオで「地下鉄、私鉄が一部動き出した」とのニュースが。「どこまでなら帰れるか」いろいろ考えましたが、出た結論は、「行き当たりばったりでも、帰れるところまで帰ろう」というものでした。

最寄駅は大行列で改札制限中。いつ乗れるかわからない状況です。「すぐに乗れる路線はないか」と探して、なんとか電車に乗ることができました。そこから乗り継いで、藤沢駅に到着したのが翌朝の4時30分頃。

体力の限界を感じ、駅に掲示してあった一時避難場所の市民会館で毛布をもらい、しばし仮眠をとりました。コーヒー、パンをもらって一息ついて、朝7時過ぎに再び藤沢駅へ。電車は動いていましたが、すでに大混雑。バスも走り出しましたが長蛇の列で、並ぶ気力、乗り継いで帰る体力もありません。それでも8時15分にやっと電車が来て、20分位かかって自宅近くの駅に。

「なるべく早く一時避難場所に移動し、そこにとどまるべし。無理して帰宅するのは、無駄に体力を消耗するのみ」・・・これが、私が得た教訓です。

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