東日本大震災(平成23年3月)
錯綜(さくそう)する情報
~ホワイトボードに仕入れた情報を書き込む~
(東京都豊島区 50代 男性 大学職員)
震災の4ヵ月前に完成した災害時緊急マニュアルには、対策本部を作ること、その際の本部長は誰にするかなどの規定があったため、比較的スムーズに初期段階での準備ができました。地震が起きたのが、たまたま理事会が開かれる直前だったこともあって、そのまま会議室が対策本部となりました。
錯綜(さくそう)する情報を整理するため、対策本部ではホワイトボードを活用しました。テレビやラジオ、そして学内で得た情報でも何でもいいから、とにかく仕入れた情報を書き込んだのです。そうしていると、被災地の状況はもちろん、池袋駅が大変なことになっていることが分かってきました。電車が動かずに、駅には人が溢れているようです。当校は災害時の広域避難場所に指定されています。帰宅困難者の受け入れを決めたのは、夕方5時前ぐらいでした。
池袋駅では「大学に行ってください」とアナウンスしている様子で、それからはどんどん人が集まって来ましたが、何とか対応できました。
ホワイトボードは、職員が情報を共有するために、大いに役に立ったのです。