「備蓄した水と食料、そしておにぎりを配布」

東日本大震災(平成23年3月)

備蓄した水と食料、そしておにぎりを配布
~全員が協力し合ってトラブルなし~

(東京都豊島区 50代 男性 大学職員)

これまでも大学では計画的に、飲料水と乾パン・ドライフードなどの食料をある程度備蓄してきました。ただ、帰宅困難者のことまでは想定していません。食料が足りるかと心配しましたが、この日はたまたま食堂業者の人が学校に来ていたので助かりました。お米があるからおにぎりは作れる、と協力してくれたのです。

夕方5時頃から帰宅困難者の受け入れを開始すると、続々と校内に人が集まってきました。これからどれだけ人が増えるか分かりません。ひとまず学生を含めた全員に、水を1本とドライフードかおにぎりを配布することにしました。

今回、4500人もの人を受け入れましたが、驚いたことに、こんな非常時にも関わらず皆さん、順序良く列に並んでくれて、割り込む人や数をごまかす人はいませんでした。ここに来る途中で食事や飲み物を調達してきた人もたくさんいましたが、その人たちは「私たちは持っていますから」と水や食料を他の人のために譲ってくれたのです。

皆さんのご協力もあって、用意した水と食料は全員に行き渡りました。

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