「避難の経験が地域の人を結びつけた」

平成19年台風第9号(平成19年9月)

避難の経験が地域の人を結びつけた
~若いお父さん、お母さんも地域の活動に参加~

(平塚市 60代 男性)

あの時、「避難勧告」※が出て、応援協定※どおりに近くの工場の社宅に避難し、「解除」になるまで地域の人たちが一緒に過ごすことになったのですが、そのことが防災を意識するきっかけになったかもしれないなと思っています。

実際、若いお父さん、お母さんが防災訓練などへ参加するケースも多く、子どもさんも連れて来て、子どもの前でいい格好をしたいということもあるのか、意外と積極的に動いてくれるんですよ。自治会としても子供さんにはお菓子もちょっと用意しています。

僕は自治会長の立場ですが、公園の掃除は単に公園をきれいにするためじゃなく、助け合うことを目的にしているものだと考えています。きれいにするだけなら専門の人がすればいいことですよね。清掃は月2回で年間10回、あと大そうじもやっていますが、延べにすると二百何人が参加しています。

その公園は、10年ぐらい前に市に頼んで作ってもらったもので、記念に植えた桜の木の下で毎年お花見をしています。そうやって、コミュニケーションを深めていけば地域の力が上がって、当然防災にも役に立つ。防災の行事だけを一生懸命やろうとしたって無理で、日ごろからどうやってつき合っていくかだと思いますね。

※避難勧告とは、その地域の居住者等を拘束するものではないが、居住者等がその「勧告」を尊重することを期待して、避難のための立退きを進め又は促す行為のこと。

※応援協定とは、行政機関と民間事業者又は他の行政機関等との間であらかじめ協定書を交わし、災害時における人的・物的支援についての協力を確保するためのもの。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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