「とっさの機転、「広報車のマイクを2階に向けて!」」

平成19年台風第9号(平成19年9月)

とっさの機転、「広報車のマイクを2階に向けて!」

(平塚市 60代 女性)

避難場所で、近所の人に「うちの隣の人が来ていないんです」と言われ、一緒に行って、トントンと戸を叩いたけれども出てこられないんですよ。電話をしても応答なし。困っているところに、ちょうど消防の広報車がまわってきたので、「すみません、ここの人と連絡がつかないのです。2階で寝ていらっしゃるのはわかっていますので、マイクを2階に向けて呼んでみてください」と頼みました。そうしたら、出てこられました。電話が1階にあるとのことで、「息子に、夜寝るときは子機を持って上がれよ、と言われているんだけれども、ついつい面倒くさくて」と言っておられました。そうこうしているうちに、避難勧告※が解除になり、何事もなくてほんとうによかったなと思いました。

今、個人情報とかの問題で、連絡網もないんです。昔の自治会名簿は残っていますが、新しく越してこられた方の分はその中に入っていません。それでも、うちの班は一番古くからあるので、みなさん何も言わなくても隣近所のことを心配して、「あそこの人が来ていない」となるのです。やっぱり、名簿よりふだんのおつき合い、これが一番ですね。

※避難勧告とは、その地域の居住者等を拘束するものではないが、居住者等がその「勧告」を尊重することを期待して、避難のための立退きを進め又は促す行為のこと。

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