「「避難勧告」ってどこから来たの?」

平成19年台風第9号(平成19年9月)

「避難勧告」ってどこから来たの?
~情報の出所わからず、どうしてよいか迷う~

(平塚市 60代 女性)

電話がかかってきたのが午前3時半ぐらい。夜中ですからいたずら電話かなと1回は無視しました。でも、台風が心配で遅くまでテレビを見ていたこともあり、2回続けてかかってきたので、「もしや」と思って電話をとりました。

電話はご近所からでした。班単位でかけてきたようで、「台風が来ているから、避難するように言ってきましたよ」とのことでした。「避難勧告※って、どこから連絡が来たのですか?」と訊いたら、「わかりません」と。だれが言い始めたのか、正式な情報なのかどうかもよく分かりませんでした。

最初に、隣の茅ヶ崎市の広報車がやってきたんですよ。隣の市との境界が入りくんでいるからすぐ近くに聞こえるんです。だから、ご近所の中にはそれを聞いて慌てて隣の市の避難場所に行った人がいたそうです。次に、平塚市の広報車も来たので、「ほんとうだ、じゃあ行かなきゃ」と、いつも用意してあるリュックを背負って、広報車が言っていた避難場所に行きました。

まだ数名しか避難してきていなかったので、民生委員をしている私はすぐに引き返して、ひとり暮らしの方の戸をトントンと叩いては、「とにかく起きていてくださいね」、「もしかして行かなきゃいけなかったら、必ず連れに来ますから、1人で出てこないでくださいね」と言ってまわりました。

※避難勧告とは、その地域の居住者等を拘束するものではないが、居住者等がその「勧告」を尊重することを期待して、避難のための立退きを進め又は促す行為のこと。

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