「地下鉄入口の止水板設置のタイミング」

福岡水害(平成15年7月)

地下鉄入口の止水板設置のタイミング
~お客さまに不便をかけたくないと悩む~

(福岡市 50代 男性 地下鉄職員)

水が来てからじゃ遅いので、水が来る前に止水板※を取り付けるとなると、今度はお客さまに不便をかけることになります。

低い止水板だったら「通ってください」って案内はできるんだけど、45センチ以上の高さの板をまたいでもらうとなると、そこに椅子とか踏み台みたいなものを置くことも考えなくちゃいけないし、そばに人を配置しておかなければなりません。

早めに設置する方が良いことは分かっていても、電車が動いているのにお客さまがホームに入れない状況にはしたくないという気持ちがあります。

電車の運行に関しては、線路がどこまで水に浸かったら止めるっていうような基準はありますが、止水板の設置は現場に任されていることが多いのです。営業時間中に止水板の設置をするかどうかの判断は、本当に難しいと思いますね。

※止水板とは、建物や構内の出入口に設置して、水の浸入を防ぐ板のこと。

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