「止水板の設置で地下浸水を未然に防止」

福岡水害(平成15年7月)

止水板の設置で地下浸水を未然に防止
~浸水すれば大被害、排水も困難に~

(福岡市 60代 男性 消防団員)

当時、「とにかく地下に入った水をくみ出してくれ」というビルの所有者からの要請がたくさんありました。消防の小さなポンプでやったら、何十時間かかるか分からんような状況でしたから、「誰か人がおるんですか」と聞いて、「いや、人はいない」となれば、「今はその段階ではないので、後で」と言いました。消防のポンプは1台しかないんですよ。

大概、ホテルでも企業でも、じゃまにならんよう地下に機械やら自家発電機やらを置いていますが、それらが水に浸かったために、電気系統がほとんどやられてしまったのです。

地下に溜まった水をくみ出すのは大変な作業です。排水溝のフタにゴミがひっかかるとヘドロのようなものがたまり、それが乾くとセメントを固めたような感じになってしまうから手に負えません。

水は低きに流れるといいますが、すごい勢いで入りますからね。みるみる地下が水で埋まってしまいました。それがあって、今では駅の近辺のビルには全部止水板※が付けられています。

※止水板とは、建物や構内への水の浸入を防ぐ板のこと。

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