「消火栓でヘドロを洗い流す」

福岡水害(平成15年7月)

消火栓でヘドロを洗い流す
~二次災害防止で分団と地域が決断~

(福岡市 60代 男性 消防団員)

水害の後は、道路が乾く前にヘドロを完全に洗い流さないと、あとで車が通るたびに粒の細かい粉末のような砂ぼこりが舞ってスモッグ状態になり、歩くことさえできなくなります。

ヘドロを普通の水道で洗おうとしても勢いが足りません。消防のホースをつないで一斉にダーっと洗ってしまえば早いんです。でも、水道水を使うことになるから経費が高くなるし、消火栓を火災の消火活動以外に使っちゃいけないという法律もあるから、最終的には市長の判断が必要になります。

ただ、大規模災害のときは、消防団の分団長または副分団長の判断で活動できる部分もありますから、私たちは地域の自治会長さんと相談して、「お金ですむことならば」ということでやりました。

そうしなかった地域から、「何とかしてくれ」っていう苦情が市の方にたくさん寄せられたそうですが、これからはこういう事もあらかじめ検討しておく必要があると思いますよ。水害の場合は、とにかく汚れが乾く前に洗い流すこと。後片付けも、初動活動が大事なんです。

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