「真夜中に必死で伝えた避難指示」

平成17年台風第14号(平成17年9月)

真夜中に必死で伝えた避難指示

(宮崎市 20代 女性)

あの日は、両親と私の3人でいたんですけれど、台風がどんどんひどくなっているということで、父はとりあえず畳だけ上げて、職場のようすを見に1人で出かけて行ったんです。母親も一応貴重品だけは整えていたんですけれど、ちょっと疲れているようだったので、「私がいるから寝ていていいよ」と言って、先に休んでもらいました。

私は、居間でテレビを見ていました。外で消防車か何かが、何か言ってまわっていることは聞こえていたんですけれど、今イチ何を言っているのかよく分からなくてね。

そうこうしているうち、夜中に「避難指示」が出ていることが分かって、母と一緒にちょっと高台にある、おばさんの家に行くことに決めました。

で、私は、避難する前にご近所の方々に知らせなければと思い、何回もドンドンと玄関の戸をたたいて、何軒か起こしてまわりました。みんなあんまり真剣にテレビを見ていなかったらしく、ほとんどのお宅がもう寝ていたようでした。電話をかけて知らせたお宅もありましたが、「え、逃げるんですか?」っていう反応でした。

結局、床上まで水に浸かってしまったので、お知らせして良かったなと思いました。

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