「地震きっかけに増えた自治会員」

福岡県西方沖を震源とする地震(平成17年3月)

地震きっかけに増えた自治会員
~行事参加も増え、地域にまとまり~

(福岡市 60代 男性)

小学校の講堂には、240名が避難して来ました。で、炊き出しということになるのですが、私たちの小学校区は、阪神・淡路大震災のあとに、300食ぐらいできる大きな釜とか、コンロなどを備えていました。夏祭りとか体育祭のときに、実行委員の皆さんが夕飯に豚汁をつくったりして、いわば災害時の予行演習みたいなことをしていたわけです。

被害の少なかった女性の民生委員 さんとか、各校区の各種団体の皆さん方が集まって、避難されてきた皆さんに温かい豚汁をつくってあげたところ、大変喜んでいただきました。当時、ボランティアを頼らずに住民だけで対応したということで、テレビや新聞に、鍋をつくっているところが取りあげられました。

逆に、地震のおかげでまとまったところもあるんですよ。今度の地震はマンションの被害が多かったから、日ごろは校区のことに関わらないマンションの人たちが避難してきたのです。で、校区の住民の皆さんから温かく世話をしていただいたということで、自治会費を払わないと言っていた人たちが払ってくれるようになったり、校区のいろんな行事に協力的になったりと、いい面も芽生えてきたように思います。

※民生委員とは、社会奉仕の精神を持ち、常に住民の立場になって相談に応じるなど、社会福祉の増進に努めることを任務として、市町村の区域に配置されている民間の人です。また、民生委員は児童委員を兼ねています。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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