前線による大雨(平成24年8月)
毎日、全戸に手作り通信配達で不安解消~ボランティアのプロ意識にも感動~
(宇治市 60代 男性 地区役員)
私たちの地域は、土砂崩れによって、5日間くらい電気、水道、ガス、電話も使えず、道路も通れなくなって、完全に孤立してしまいました。
で、住民が情報を欲しがっているだろうということで、地域の名前で通信を発行することにしました。毎夜役員だけでミーティングをして、「電気の復旧は○日になる見通しです」といった情報を盛り込み、全165戸分くらいを毎回刷って、次の朝に住民に届けるということを1か月ぐらい続けました。だから住民に大きな不安とかはなかったと思います。
それから、床下の泥の掻き出しや樹木の伐採・整備などには、遠くは石巻から、延べ1000人ほどが来てくれました。こっちも気を使っていろいろするんですけど、ボランティアの人たちはいっさいそれをいらんと言ってね。食糧も自分で持ってきて、道路の片隅なんかで食べて、最後きちっと掃除までして帰ってくれますしね。それは見事なもんで、本当に頭が下がりました。
だから、「どっかに被災があったら、我われもいっぺん、こんな年寄り役に立つかどうか分からないけど、ボランティアで行かないかんな」と話をしています。
kkh26009