豪雨への備えにヌカリあり~過去の災害教訓を活かせず~

前線による大雨(平成24年8月)

豪雨への備えにヌカリあり~過去の災害教訓を活かせず~

(宇治市 60代 男性 地区役員)

豪雨への備えにヌカリあり~過去の災害教訓を活かせず~のイラスト

後で知ったんですけど、その当時のレーダー画像は真っ赤な雲がピンポイントでバーッと押し寄せてきていたんです。私もたいがい雨雲レーダーを見てるんですが、前日に畑で捻挫してしまい、早くから寝ていたのです。

雨があまりにきついので、夜中の3時ごろから起きていました。その雨雲が2時から3時くらいに押し寄せるというのが分かっていたら、もっと早いとこ指示が出せたのに、「抜かってたな」と思っています。

それと、昭和28年の災害教訓が2つあったことを抜かってました。その年の9月に宇治市が台風でひどい目にあったということだけしか頭になく、「台風が来たら怖いで」と思っていても、今回みたいに寒冷前線が通過して豪雨になるということは「まあ、ないやろ」と。

でも、同じ年の8月15日に南山城水害が発生し、同じような雨雲が来て、雷が鳴りまくり、大雨が降り、堤防が決壊するなどして多くの人が亡くなっていたのです。南部の方の災害で宇治市は関係ないと思い込んでいたというのが、最大の不覚です。

雲なんてきちっと同じコースでくるということはまずないわけですよ。上いったり下いったりして。だから、そういうことがこの時期にあるんだということがわかっていたら、もうちょっと構えることができたんじゃないかなと、残念に思っています。

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