「データの復旧がクリスマスプレゼント」

（豊岡市 50代 男性）

1階はすべてだめになっていましたから、とりあえず、先に出荷できそうなものだけを分別して、あとは順番に捨てて、その後にミシンなどの機械類を購入しました。それから、工場が水に浸かっていますから、後でカビが出ることが心配で、すべて室内の塗装をやり直しました。そんなこんなで、1カ月ぐらい、全然操業していませんでした。

お得意さんには、納期がこういう事情でおくれますということを伝えました。待っていただけない場合はキャンセルしていただくということでしたが、8割方は待っていただけて、ありがたいことだなと思っていました。

一番の被害は、パソコンです。すぐにハードディスクを引っ張り出して保管していたんですけれども、日本ではデータがとれないということで、結局、それをアメリカに送りました。それが帰ってきたのが水害から2カ月後の12月25日。まるでクリスマスプレゼントみたいで、それをもって全面復旧ということで、翌年の1月5日からスタートしたという形です。

あれ以来、会社の2階と、私の自宅と2カ所でデータをバックアップしています。