「製品はすべて産業廃棄物」

平成16年台風第23号(平成16年10月)

製品はすべて産業廃棄物
~10トン車で6回捨てて操業再開~

(豊岡市 50代 男性)

水に浸かった製品は売り物になりませんから、もうすべて産業廃棄物 になってしまいました。被災している社員も多く、道路が冠水でところどころ通れない状況になっていまして、集まりにくい状況でしたが、あくる日には社員8名全員が集まってくれました。

会社が操業する前に、まず片づけをしなきゃいけない。片づけるということは、すなわち捨てるということなんですね。製品をすべて捨ててしまわなきゃいけないという非情さを味わいました。

水害に備えるには、製品を事前に他の場所に移すことが良いと思いますが、スペースの問題があってなかなか難しいものがあります。実際、前の日に一部の製品を高いところに上げるように指示はしていたのですが、ごくごく一部でした。ただ、ミシンとかの生産設備やコンピューター関係が無事だったことは不幸中の幸いでした。

指定された廃棄場所まで、少なくとも10トン車で6回は捨てに行きましたね。結局、操業まで約2週間かかりましたが、取引先なども手伝いに来てくれて、人の温かみというか、親切さを、つくづくありがたいなと思いました。

※産業廃棄物とは、産業活動の結果、排出されてくる廃棄物のこと。

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