平成16年台風第23号(平成16年10月)
急きょ地元に避難所開設
~訓練どおりに事は運ばず~
(豊岡市 60代 男性)
午後4時半ごろでしたか、地区のほうから、県の銘木になっている神社の柳の木が折れて通学路を塞いでいるという電話をもらって、すぐ会社から戻りました。
で、区の人たちと、どうやってその木を撤去しようかと相談しているうちに、雨がはげしく降ってきました。それでも、過去20年、同じようなことがあっても地区のところまでは水が来なかったという気持ちがみんなの中にありました。
夜の7時ごろになって、防災無線で、避難所に指定されている高校に避難するようにという連絡が入りましたが、地区の若い奥さんから「小さな子どもを連れて遠くの高校までいけません」と電話がかかってきたので、急きょ、地区の会館を避難所にしようということに決めました。
ひとり暮らしのおとしよりとかもいますし、そのころ膝ぐらいまで水が来ていましたので、早めに避難するように呼びかけました。結局、会館には100人ぐらいが集まりました。
実は、被災した年の5月に県の防災訓練があって、私を含めて区から15名が参加していたんです。それと全く同じことをやったという感じですが、実際にやってみると、いろいろ大変で、訓練どおりには行かなかったです。