「大学や自治体からの無茶な資料請求に困惑」

阪神・淡路大震災(平成7年1月)

大学や自治体からの無茶な資料請求に困惑

(神戸市 50代 男性 市職員)

マスコミは、テレビでいろいろ報道してくれたけれど、いいところだけつまみ食いしているんじゃないかという不満がありました。もっと、真相を伝えてほしいという気持ちですね。また、入れ替わり立ち替わり同じ質問をしてくるのにも参りました。もう少し現場の状況に配慮してほしかったと思います。

それから、いろいろな研究機関が調査団としてやってきて、次から次へと資料を請求するんですよ。多分、自分たちの研究材料にするんだと思いますけれども、古い住宅地図が余っているだろうから全部くれなんて平気で言う人もおりました。大学の先生も、ちょこちょこ現場に来てアンケートをして、ぱっと本を書いてね。その本を読ませてもらいましたが、本当のことは伝わっていないんじゃないかと思いましたね。

ある自治体は、何ページにもわたるようなリストを送りつけて、「段ボールの箱に入れて送ってくれ」と。こちらのマンパワーにも限りがありますので、本当に困りました。

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