阪神・淡路大震災(平成7年1月)
駅前にワゴン車持ち出し町内の対策本部
~有効だったホワイトボード~
(神戸市 70代 男性)
地震の日の夕方、駅前に行くと、「自治会長、ここ、対策本部にします」と言われて、びっくり。見ると、「震災復興対策本部」とダンボールに書いたワゴン車が停めてありました。近くの商店街の果物屋さんのワゴン車でした。
地域の若いもんが、地元のFMラジオから安否情報や被害情報などがどんどん入ってくることに目をつけて、車を対策本部にしようと思いついたようです。「対策本部なんて、神戸市よりも早いんやないか」って話したことを覚えています。
それから、仲間のひとりが、「これ、使ってくれ」と言って、商売道具のホワイトボードを3枚持ってきてくれたんですよ。それを我々の対策本部のワゴン車のすぐ近くと駅のまわりに置いたら、通りがかりの皆さんが、連絡先などを書いていくので、あっという間に埋まりました。あれはほんとうに有効でしたね。