平成16年台風第23号(平成16年10月)
日頃から携帯電話の充電器を持ち歩く
(福知山市 60代 男性 市役所職員)
隣町の消防から「今、役場が浸水しとるんや!」と電話がかかってきました。あっという間に水があふれてきたので、あわてて書類とかを机の上に上げているところだというのです。それに、防災行政無線等の電源も全て1階にあったので、全部ダメになってしまったとも。
夜中に、「これが最後の通信になると思います。もう携帯電話の電池がありません」という連絡が入って以降通信が途絶え、その役場は孤立してしまったのです。
携帯電話というのは、電源さえ確保できれば、非常に頼りになるものなんですね。あれから、職員はみんな携帯電話の充電器をかばんの中に入れて持ち歩くようになりました。水害を経験して、少しは自分たちの意識も高まってきたのかなという気がします。