平成16年台風第23号(平成16年10月)
ベッドでずぶぬれのおばあちゃん見て気合い入る
(宮津市 30代 女性 市役所職員)
台風もちょっとおさまった夜の10時から12時ぐらいにかけて、福祉の職員2、3人でグループをつくって、特に心配なひとり暮らしのおうちですとか、親戚の方などから連絡があったところを、長靴をはき、歩いたり自転車に乗ったりして、見回りに出ました。
私たちが行けたところは役所近くの家だけだったのですが、ある家では、畳の部屋も泥だらけだったので、「長靴のままお邪魔します」と言って、そのまま上がらせてもらいました。
すると、雨が家の中に吹き込んでいて、上も下もびっしょり濡れたおばあちゃんがひとり、真っ暗な中、ベッドの上におられました。
そのおばあちゃんの姿を見て、私はそれまでも市役所の職員として災害対応に携わってきていましたが、「もっとがんばらなくちゃいけないな」と、スイッチが入ったような感じでした。