「鳴り続けた電話が停電でパッタリ」

平成16年台風第23号(平成16年10月)

鳴り続けた電話が停電でパッタリ

(宮津市 30代 女性 市役所職員)

どんどんどんどん雨は降りますし、川の水位が上がってきたのが、役所からも見えました。「ひどいぞ、ひどいぞ」ということで、「川が警戒水位 を超えました。水位がいくらになりました」という町内放送が何度も何度も出されました。

私は、ずっと民生委員 への連絡とかをしていましたが、夜になると、今度は遠方にいらっしゃる市民のご家族の方からも、どんどんどんどん市役所に電話が入ってくるようになりまして、「うちのおばあちゃんちに見に行ってください」、「うちの親戚の家はどうなっていますか」というのが、台風の報道やお天気ニュースなんかに合わせて入ってきて、ものすごい状況でした。

それが、しばらくしたら役所も停電になり、電話が通じない状況になってしまったのです。

外はすごい雨なんですけれども、じゃんじゃんかかっていた電話が急に鳴りやんでしまって、一種異様な静けさになったのを今でも覚えています。

※警戒水位とは、出水時に災害が起こるおそれがある水位です。指定河川では、水位が警戒水位程度または警戒水位を超えると予想される場合に洪水注意報が発表されます。

※民生委員とは、社会奉仕の精神を持ち、常に住民の立場になって相談に応じるなど、社会福祉の増進に努めることを任務として、市町村の区域に配置されている民間の人です。また、民生委員は児童委員を兼ねています。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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