「紙おむつがプカリプカリ」

平成22年梅雨前線による大雨災害(平成22年7月)

紙おむつがプカリプカリ
~水の浸入防ぎきれず~

(山陽小野田市 40代 男性 保健施設職員)

今年は川があふれたので、昨年とは比べものにならないほどの水が来ました。玄関の外からブルーシートと土のうで水の浸入を防ぐわけですが、想定していた土のうの高さよりさらに上に水が来たせいか、残念ながら完璧にくい止めることはできませんでした。

男性のモモのあたりまで水が来ましてね。玄関のガラスの向こうは、もう水族館状態なんです。外から水圧がかかりますから、シートがドアのすき間に密着するようになってある程度はカバーできるはずなのですが、水が入り始めました。

「じゃあ、どうしようか」ということで、ありったけの紙おむつを出してきて、玄関とエレベーターの周りに置きました。

「とにかく満潮までがんばったら何とかなる」っていう頭でおったのですが、どういうわけか満潮になっても水が引かないんですよ。そのうちに、「あっちに水が入った。こっちに入った」というかたちになって、紙おむつがいっぱいプカプカ浮き出したのです。水を吸えば土のうの代わりになると思ったのですが、悲しいかな、そうはいきませんでした。

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