「ボランティアを受け入れてもらうのも大変」

平成17年台風第14号(平成17年9月)

ボランティアを受け入れてもらうのも大変
~お年寄りの警戒心高く~

(岩国市 40代 女性 看護師)

被災したのは、川沿いに家がポツポツと20軒ぐらい点在している集落でした。当時、ボランティアさんたちが片づけに来てくれたんだけれど、「ありがとうございます」って、丁寧に断ってるの。目が「お家に入らないで」って言っている。助けが無かったら片づく訳ないのを分かっているのに。

「でも、お婆ちゃんどこで寝るの?」と言うと、「2階はかつかつ無事やから、濡れてはおるけど、ちょっと濡れてないスペースに布団敷いて寝る。土日になったら、東京と大阪から息子らが来るから」って。土日までまだ5日間ぐらいあるのに。

40代のご夫婦と70代の老夫婦では全然違うんですよ。人手が来たら、「ほんなら片づけてもらおうね」って前向きに言われるのは50代ぐらいまで。70代になると、放心状態になっている上に、よそから来た人に対する警戒心が強いんです。

幸い、私はこの地域で育った身ですから、「ああ、あんたあそこんとこの娘さんかね」という話から、お掃除を始めることができました。身近な人の顔が無かったら、ボランティアさんたちも片づけに入れんことも多いのです。

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