「ボランティアさんの熱中症対策に気を配る」

平成22年梅雨前線による大雨災害(平成22年7月)

ボランティアさんの熱中症対策に気を配る
~素足にサンダルは、破傷風の危険~

(山陽小野田市 30代 女性 看護師)

今回の災害は猛暑の中でしたので、私はボランティアセンターの救護班の一員として、「冷たい飲み物とおしぼりを持ってきているので、休憩しましょうか」と声をかけて、作業を中断して日陰で休んでいただくなど、熱中症対策に努めました。

ボランティアの方は作業着に長靴を履くなど、ちゃんと準備ができている人が多いのですが、被災者の中には、素足にサンダルを履いていたり、手袋をせずに素手で作業をされている方もいらっしゃいます。で、「破傷風菌が入る可能性もありますよ」と声をかけます。

ただ、私たち『災害支援ナース』※の知名度もまだまだ低くて、高血圧の持病のある方の血圧を測ってあげたところ、後で保健センターに「看護師が来て血圧を測ったけど、請求が来るの?」という電話が掛かってきたこともありました。

被災した昔からのお店に、骨董品の買い付けにくる業者もいますからね。水害で打ちのめされているところに、そういった営利目的の人たちも入ってくるので、被災者はよけい神経質になるのかなぁって思います。

※災害支援ナースとは、看護協会の研修を受け、災害が起こった際に支援活動をする旨を登録しているナース(看護師)のこと。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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