「1軒ずつ1被害現場を確認」

平成21年7月中国・九州北部豪雨(平成21年7月)

1軒ずつ1被害現場を確認
~職員の経験と土地勘でカバー~

(宇部市 40代 男性 行政職員)

県や国は早く被害報告を出すようにと言ってきますが、床上浸水にしたって、1軒1軒現地に行って確認しないと市の公式発表はなかなかできないんですよ。すぐにマスコミからの問合せが殺到しますからね。

例えば、「山が崩れた。助けてくれ」という市民からの電話を受けて、「現場の詳しいことは分からないけれど、とにかく直ぐ行ってください」と消防に出動要請したら、あとで現場から「崩れていませんよ。どうもないですよ」といった連絡が入るなんてこともあるんです。

住民の人は不安になって大げさに言われることもありますから、簡単に鵜呑みにはできないのです。「全壊」とか「半壊」とか言われても、調査してみると一部損壊や被害無しとかいうケースもあるので、切迫した声だから嘘ではないと感じても、やっぱり確認しなければなりません。

そういうのは、地道ないわば『点』の作業。職員も経験とか土地勘とかを持っていないと、その点の情報をつないで『面』にすることは難しいですね。ですから、『人』を育てることも大事だと思いますね。

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