「道路のセンターラインまたいで運転」

平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)

道路のセンターラインまたいで運転
~地震の揺れで道路は「かまぼこ」みたい~

(米子市 20代 男性 自動車学校職員)

地震発生からしばらくして、教習所の車に乗って自宅の様子を見に行ったのですが、途中の道路はまるで「かまぼこ」みたいでした。道路の中央部分が盛り上がって、中央線の白いところがパカッと割れて、20センチぐらいのミゾが空いていたんです。

で、「どこ走ろう」って思って、他に通る車もいなかったんで、僕はずっとセンターラインをまたいで走りました。「このまま最後までいったら僕はどうやって曲がるんだろう」なんて考えているうちに道路の割れ目がなくなったので、助かりました。普通なら絶対にしてはいけないことなんですけれど。

それから学校に戻り、教習所の車で生徒さんを東山まで送ったところで、スーツ姿でアタッシュケースを持った男性の方がバッと僕の車の前に現れ、「車が無く、タクシーも来なくて、足が無い。何とか米子駅まで送ってもらえませんか」と言うのです。「いや、ちょっと僕もすぐ帰らないと」とか言いながらも、駅まで送ってあげました。よその土地から来たとのことで、「ありがとうございます!」って、言われました。

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