「重いキャビネットが落下寸前」

平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)

重いキャビネットが落下寸前
~立ち尽くすだけで何もできず~

(米子市 20代 男性 自動車学校職員)

その日の朝は普通通りマイカーで出勤。当時僕は入社したてで、受付業務をしていました。午後1時半から教習が始まるので、生徒さんに「使用するのは何号車ですよ」っていうことをお伝えしようと立ち上がったその時に、大きな地震が起きました。

当時、僕の後ろに書類の入ったキャビネットが2段に重ねてあったのですが、揺れによって上のキャビネットが30センチぐらい前にせり出してきました。キャビネットはひとつが1メートルぐらいで、重ねると僕の背丈より高くなります。その重たいキャビネットがグラグラと今にも落ちてきそうになったので、「わっ」と思って、立ち尽くすみたいになりました。そばにいた女性従業員は机の下に入ったりしていたのに、それすらできませんでした。ただ唖然とするばかりで。

「こりゃ何とかせんといけん」、「こんなん重ねとったら、また同じように来たら死ぬぞ」ということで、地震後すぐにキャビネットを安全な場所に移動し、倒れないような対策をしました。

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.