平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)
おじいちゃんと一緒に笑顔の女児
~ポスターで地域励ます~
(鳥取県 日野町 60代 男性 学校関係者)
鳥取県ポスターより
学校再開の日、子どもが教室に来たときに誰もおらんじゃ寂しいもんだから、担任がおるようにしました。「校門とか通学路はほかの教員でやれるけど、教室には担任がおらないかん。子どもにとって我が家だよ」と言ってね。
1週間ぐらいは特に集団遊びを入れましたが、子どもたちは「校庭が割れる夢をみていけん。自分がその底に落ちていくような夢をみる」などと言っていました。きっと、近くの岩山が崩れたときの衝撃がすごかったんだと思います。
「不安だ、不安だ」って言いよる子どもたちには、カウンセラーの方や地域の人たちから声をかけてもらい、少しずつ元気を取り戻していきました。
そんな中、2年生の女の子がおじいさんと一緒に地域ボランティアで茶碗を洗っとる写真が報道され、それがポスターになって、街のいろいろなところに貼られるようになりました。女の子の笑顔がとても自然でね。子どもが安心してその地域の中で生活できていることが伝わってきて、すごく感動して、元気をもらったような気がしました。