「ゲーム機、気になり、自宅に向かう」

平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)

ゲーム機、気になり、自宅に向かう
~ビー玉転がし異変知る~

(米子市 20代 男性 自動車学校職員)

ちょっと恥ずかしい話ですが、当時僕は就職して初めてもらったお金でかなり高いゲーム機を買っていまして、職場で地震の復旧作業をしている間も、「これはやばい。潰されているかも」と心配でたまりませんでした。そのゲーム機は社宅の僕の部屋のテレビの前に置いてあり、テレビ台が古くてグラグラしていたからです。

「社宅のこともあるけん、ちょっと1回戻ってこい」って誰かに言われて、これ幸いに家に向かいました。ドアがなかなか開かずにあせりましたが、「入らんとどうしようもない」と全力でドアを開けました。運良くテレビは落ちてなくて、ゲーム機は無事でした。

しばらく部屋の中で壊れたものがないか探していると、気持ちが悪いというか何だか感覚が変なんです。「おかしいな、まさかな」と思ってビー玉を床に置いたら、コロコロコロって転がっていきました。地震のせいで床が斜めになっていたんです。

結婚した後でも同じ社宅に住んでいますが、今は転倒防止用ワイヤーでテレビが前に倒れないようにしていますし、子どももできたので、高い所には重たいものや硬いものは置いていません。

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