平成21年7月中国・九州北部豪雨(平成21年7月)
ふだんどおりに朝のコーヒー
~みるみるうちに川から水~
(防府市 60代 男性)
私は朝8時前ごろに家を出て、いつものように近所の店でコーヒーを飲んでいました。かなりの雨が降っても、今まであまり水が出たことがない土地柄ですけれど、雨がますます勢いを増してきたので、「橋に流木なんかがひっかかって、被害が出ることにならなければいいな」と、ぼんやり考えていました。
ところが、恐れていたことが本当になって、私の家の裏にある橋に流木が引っかかり、川の水がせき止められて、あふれた水が道の両サイドや田んぼへ一気に流れ込んだわけです。
あの日、10時から11時ごろの間、雨は一時的に小降りになりました。「これでもう大丈夫」と思いましたが、ふたたび雨が激しく降り出して、土石流の被害があちこちに広がっていったのです。
のん気にコーヒーを飲んでいたほんの数時間後に、あんな恐ろしいことになるなんて、まったく想像もできませんでした。