「ロープ1本だったレジャーボート」

平成11年台風第18号(平成11年9月)

ロープ1本だったレジャーボート
~打ち上げられて町の中~

(宇部市 60代 男性)

漁師は家よりむしろ船を大事にしますから、台風が来るということになると、皆2、3日前から二重にも三重にもロープを張って、船をつなぐんですよ。

でも、レジャーボートの持ち主は、高潮との付き合い方を知らないというか、経験も少ないから、港の中だから大丈夫と、普段と同じように、ロープ一本でボートをつないでいたんですね。だから、この時の台風で一番多く打ち上げられたのがレジャーボートでした。

水が引いた後、「何でこんなところに?」と首をひねりたくなる町のまん中にボートが取り残されていました。高潮でブワーッと浮いて、風と一緒に一気に流されてきたんですね。

それから、海岸に近い地域では、道路に留めてあった乗用車が何十台もはるか沖に流されました。高潮の威力のものすごさは、私たちの想像をはるかに超えるものだったのです。

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