「高潮きっかけに自主防災会」

平成11年台風第18号(平成11年9月)

高潮きっかけに自主防災会
~やっぱり日ごろのおつき合い~

(宇部市 60代 男性)

私はあの台風18号を契機に地域の自主防災会を立ち上げました。毎年8月30日に訓練をやっていますが、この自主防災会をみんながもっと理解できるような、きめの細かい方法をとっていくと同時に、日ごろから良い人間関係をつくっておくことが大事なんじゃないかなと思っています。

高齢者になればなるほど、ボランティアといえども家の中に一歩も入れんときが多いんですよ。人間にはいろいろ好き嫌いがありましてね。それを解決するのはやっぱり自治会長。各班にいる班長をうまく活用して、気軽に物の言えるような環境を日ごろからつくっておけば、ある程度うまくいくんじゃないかなと思います。

近頃は、向こう三軒両隣のほうが仲が悪いこともあるんですよ。隣に聞いたら「知らん」、ずっと向こうの人が知っちょったとかいう話でね。だから、となり近所のつき合い方が、昔のような状態に戻らんと、やっぱり自助・共助・公助というのは難しいと思いますね。

今、婦人会では、3世代の交流の場を作って、子どもたちもみんなひっくるめて、お年よりから戦前の台風の話とかを聞かせてもらって、一緒に学びあうということもしています。

災害時に助け合うには、いわゆる『日ごろのつき合い』。これに尽きると思いますよ。

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