「まるでドラマの水攻め」

平成11年台風第18号(平成11年9月)

まるでドラマの水攻め
~天井まで数十センチでストップ~

(宇部市 30代 女性)

うちは板間の上に畳を置いているようなつくりだったので、畳は浮いても下に落ちる心配はありませんでした。畳の上に自分と犬が乗っていました。まるで波乗りみたいに。

でも、どんどん畳が浮いて、だんだん天井が近くなってきたんです。ほんと、これ以上、水が来たら呼吸ができなくなると思いました。まるでドラマとかでよくある水責めみたいな感じでした。

昔の家だから天井が低いんですよ。しかも床を高くしている分、天井との間が狭いんです。「これ以上いったらどうしよう」って言っていると、天井まであと数十センチというところで、少し高潮の水の勢いが止まった感じになりました。

水が引くのがずいぶん遅いように思えました。ようやく落ち着いたところで、畳から下りて、バシャバシャと板の間になっている台所まで泳いで行ってね。家族全員、台所のテーブルの上で、水が引くまでじっとしていることにしたんです。

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