「顔色みながら職員と会話し、アフターケア」

平成11年6月末梅雨前線豪雨(平成11年6月)

顔色みながら職員と会話し、アフターケア

(呉市 50代 男性 市役所職員)

平成11年の豪雨のときは、一週間は家に帰れませんでしたよ。一週間ぶりに家に帰って、ご飯食べて、風呂入って、寝ようか思ったときに、電話で呼び出されて、また3日くらい出てという感じでした。睡眠時間は多い時でも1日1時間か2時間くらいでしたね。一日も早く被害状況をとりまとめて国、県に補助の手続きをしなきゃいけなかったので、ものすごいプレッシャーで、ご飯が食べれんかったですね。酢の物とかそういうのを流し込むしかなくて。

ある程度職員の数がいたら、「交代で休みなさい」と言えるんですが、担当部署だけでなくて、各部から応援を頼んでいるぐらいなんで、その辺は一人ひとりの顔色を見ながらやりましたね。特に現場から戻った職員は、市民の方への対応で精神的な疲れが大きいようでした。私が現場に出た時も、市のマークを見て住民の方が10人、20人ワーッと取り囲んできましてね。「どうしてくれるんや」と言われて、ただ、その場をおさめるしかありませんでした。それで、外から帰って来た職員には、不安に思うことがないかとか会話をするようにして、アフターケアに気を遣いましたね。

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