「遠い人から順に「帰りなさい」」

平成11年6月末梅雨前線豪雨(平成11年6月)

遠い人から順に「帰りなさい」
~集中豪雨のときの決まりごと~

(呉市 60代 男性)

私は当時まだ現役でしたんで、職場にいました。湾に面した職場だったんですが、日頃から集中豪雨なんかのときには、家の遠い人から順に「帰りなさい」という案内がされていました。その日も、職場の人間をだいぶ帰らせてから、私も職場を出ました。街の大通りを通るときに、タイヤの半分以上が水に浸かるような感じでしたが、そこまでの危機感はありませんでした。エンストしたら困るなと思ったくらいで。

山の方にまわり道をしていると、砂防ダムがありまして、その前を通ったときに、ダムの壁に四角の穴があるんですが、そこから直径1mくらいの水が、20mくらいドーッと飛び出していたんですね。それを見て初めて「これは大変なことになっているな」と思いました。家に着いたら、副会長さんとか4人くらいの人が集まっていて、下の方は道路が流されて、全然通れないという話をしていました。

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