平成13年(2001年)芸予地震(平成13年3月)
地面がうねって見えたゴルフコース
~即座に中止し、役所に参集~
(呉市 50代 男性 市役所職員)
芸予地震は、平成11年の豪雨災害 ※ から2年後に起きました。豪雨で犠牲者が出たので、職員での慰安旅行やレクリエーションも全部控えていたのですが、久しぶりに部でゴルフ大会を開くことにしたちょうどその日でした。ゴルフの最中に地震があり、ゴルフコースの平べったい地面がうねるところを見ました。こりゃ大きな地震だということで、各自が携帯で家とか役所に電話しましたが、どこに電話しても通じなかったので、これは何かあったんだと思い、即座にプレイを中止して役所へ向かいました。
豪雨を経験して、職員にも危機管理の意識ができていたので、自主的な参集ができたんだと思います。それまで、神戸の六甲とか芦屋とか被災地を回って見てましたけど、まさか呉で地震が起こるとは誰も思っていませんからね。
私は役所へ向かう車中で家族と電話がつながり、家族は無事で自宅は瓦が落ちている程度ということがわかったので、そのまま職場へ行って、すぐに被害調査に出ました。それから3日、4日帰らなかったのですが、実は自宅は屋根瓦はないし、中はぐちゃぐちゃで大変なことになっていました。たまたま通りかかった人が消防団へ言ってくれて、消防団の方に応急処置してもらったみたいです。女房にはいまだに「いてほしい時におらんで」と言われますよ。
※平成11年の豪雨災害とは、平成11年(1999年)6月末梅雨前線豪雨のこと。呉市では、がけ崩れや河川の決壊・氾濫などにより、8名が亡くなり、5名が重軽傷を負いました。