「地震で上に何かあったら下へ、高潮で下に何かあったら上へ」

平成13年(2001年)芸予地震(平成13年3月)

地震で上に何かあったら下へ、高潮で下に何かあったら上へ
~隣接の7自治会で助け合い~

(呉市 50代 女性)

私らの地区はこういう急傾斜地なんですけど、下の地区は平地なので被害が全然なかったんです。被害がないところって、あんまり情報がないんですよね。ボランティアさんが下の地区で、「被害のひどい地域には、どこから行くんですか?」って聞いたときに、「知らん」って言われたそうなんです。ボランティアさんは「なんと変な街だな。冷たい街やな」って思ったみたいなんですけど、被害のあったところと、ないところでは、必死さが違っていて、下の方は「知らんわ」で済んでいたんですね。

それをすごく感じたので、地震の後で、自主防災組織を立ち上げるときに、私は「7自治会そろわんと自主防災組織は立ち上げない」って頑固に言いました。「一緒に立ち上げましょう」ってね。だって、下の地区は海が近くて、高潮が来た場合には浸かるんです。だから、高潮のときは、私らの地区へどうぞって言える仕組みを作りたかったんです。上で何かあったら下へ、下で何かあったら上へ、って7自治会の中で助け合いができればいいなと思って。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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