「「あんたがやるんよ」」

平成13年(2001年)芸予地震(平成13年3月)

「あんたがやるんよ」
~わざとスコップ持たずに地域の見回り~

(呉市 60代 男性 元消防団員)

地震のあと、地域の見回りをしていると、「うちのガレキは誰が片付けるん」って声をかけられました。「あんたがやるんよ」と言ったら、不満そうな顔をされましてね。

私は、被害はそれほどでもないのに、自分の家の瓦も自分で片付けない人がいるんだなと、ちょっと残念に思いました。で、それからはわざとスコップを持たずに歩きました。

被災して人に頼りたい気持ちはわかるけど、どこでも地震が起こる可能性があると言われているんやから、みんながその気になって用意せないかんと思います。うちの自治会では、自分たちで土のうを作れるようにグランドゴルフ場のそばに砂を用意しているし、いちばん山の上の自治会なんかは、防災倉庫を作って、そこにスコップなどの道具をいっぱい揃えています。そこの会長さんは、「消防はすぐ来やせん。ここまで来るのに20分はかかるだろうから、その間はわしらで何とかせないけん」といつも言っていますが、ほんとうにそのとおりだと思いますね。

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