「崩れたのは盛り土だけ」

平成13年(2001年)芸予地震(平成13年3月)

崩れたのは盛り土だけ
~崖の上の暮らしは難題山積~

(呉市 60代 女性)

崖の上の家を片付けるのは大変でした。重機が入らないところなので、崩れた瓦とか塀を取り除くにも、個人で業者に頼んだらすごい費用がかかるなと思っていたんですが、外部のボランティアさんに手伝ってもらって、本当に助かりました。階段にずらっと並んで一つ一つおろしてくれたんですよ。

最終的には、家は手放すことにしたんです。土地を市に寄付して立ち退けば、工事費用を補助してもらえることになって。そういう行政からの支援も、わりと早くやってもらえたので助かりました。

ここは下が岩盤だから、地震には強いんですよ。でも、盛り土のところだけが崩れてしまって。大学でも調査研究が入ったので、そういう報告書とかの情報は、今でも自治会長さんが回覧板でお知らせしてくれているようです。

でも、崖の上に暮らすって大変なんですよね。台風や雨に備えて、庭から水が浸み込まないように、コンクリート舗装するとか、石垣に排水パイプをつけるとか、とにかく排水をちゃんとしないといけないんです。そうでないと、崖が落ちてしまいますから、お金のかかる管理ばかりでね。

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