「「うちの崖、落ちそうなので、避難して」」

平成13年(2001年)芸予地震(平成13年3月)

「うちの崖、落ちそうなので、避難して」
~下の家に呼びかけホテルへ~

(呉市 60代 女性)

その日は職場でバザーがあって、食堂に集まっていたところで地震がありました。揺れはそんなにひどくなかったのですが、家に電話してみてもつながらなかったので、「これは大変」と思って帰ることにしました。それでも、あんなになっていると思わなくて。家へ上がる階段を登って、我が家をみてビックリしました。土台の石積みが落ちそうになっていて、家の基礎の角が浮いていたんです。主人は地震のとき、庭で植木の手入れをしていたそうで、足元はひび割れるし、そこに植木鉢が落ちたりで、「もう、生きた心地はしなかった」って言っていました。

その日は雨が降るって聞いていたので、「これはやばい、ひび割れから水が入って崩れでもしたら、下が大ごとや」と思って、職場からブルーシートをもらってきてかけました。下の家の方には「うちの崖が落ちそうなので、避難してください」って言って、ホテルに避難してもらったんですよ。それで一応落ち着きました。

とにかく応急措置をしなきゃどうにもならないので、主人の勤めている建設会社のツテで、すぐ電話してもらって、次の日には現場を見に来てもらうように手配しました。

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