住民みんなが顔見知り スムーズにいった避難行動

三条市の豪雨(平成16・23年7月)

住民みんなが顔見知り スムーズにいった避難行動

三条市 60代 男性 市役所職員

住民みんなが顔見知り スムーズにいった避難行動のイラスト
インタビュー日:2012年10月3日

私は三条市の中山間部にある世帯数26戸の小さな集落に暮らしています。毎冬、雪がかなり積もる以外は自然豊かでよいところ。近くに川が流れていますが底が深いので、これまで洪水など全く無縁と思って暮らしてきました。

しかし、2011年7月29日は、雨の降り方が異常でした。ただならぬ気配を感じた私は、自治会長とともに集落内の見回りを始めました。避難勧告が出たのはその直後です。高齢者などは避難に時間がかかることを自覚しており、率先して避難準備を始めました。住民皆が顔見知りで、だれが避難困難者なのかをお互いに知っており、情報交換ができたのは小さな集落ならではだったと思います。作業も順序立てて、協力し合って行いました。

三条市指定の避難所もあったのですが、私たちは集落の集会所を最終的な避難所に独自に指定しました。市指定の避難所は少し離れた場所にあるので、高齢者などのことを考えると移動は困難と判断したのです。

判断が速かったので、避難後は余力のある者が力を合わせて、まず道路を確保し、交通整理を行いました。隣の集落に救出活動に出かける余裕もありました。これだけスムーズに行動ができたのは、日ごろの近所づきあいと統制のとれた自治会活動のたまものと思っています。

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