「災害時の助け合いは普段のつき合いがあってこそ」

東海豪雨(平成12年9月)

災害時の助け合いは普段のつき合いがあってこそ

(名古屋市 50代 男性 音楽家)

私の住んでいる分譲マンションでは、1階が床上40センチぐらいまで浸水しました。明け方に水が来た時は、1階の人も一緒に2階のベランダ越しに外を見ていたんです。

水が入ったために停電になり、エレベーターが止まってしまったので、9階に住んでいるひとり暮らしの障害をおもちの方は、移動手段がなくなって、大変苦労されていました。で、そのお向かいやお隣の方が食料の調達とか、いろいろ面倒をみていました。

その障害のある方はマンションの年1回の総会にも必ず出てくるんですよ。だから、彼が車椅子で入ってこられるよう会議室の出口を広げたりしていて、ほとんどの住民が「がんばっている人だな」という認識がありました。

やっぱり、ふだんから近所つき合いができていたから、自然に手助けができたのだと思いますよ。連絡は取れない、総会にも来ないという人には手助けのしようがないですからね。

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