平成19年能登半島地震(平成19年3月)
役場の床に一面のトン汁
~調理中じゃなくてよかった~
(輪島市 60代 女性)
地震のあった日は、たまたま地区のお祭りで、婦人会の人たち15、6人がそれぞれ家に集まって、直径80cmくらいの大ナベ2つにトン汁を作りました。実際売れるのは100ちょっとですけれども、いつも一応200ぐらい用意するんです。甘酒と一緒にね。できあがったトン汁をみんなで役場の中に持っていって、その直後に地震があったんです。
地震のあとで役場にナベを取りにいったら、ナベが50cmほど持ち上がって、全部ひっくり返って、一面トン汁の材料がそこに広がっていました。でっかいナベの中身が、役場一面に全部。もし、調理中に地震があったら、どうなっていたことかと思いました。