「食器が水のように流れてきた」

平成19年能登半島地震(平成19年3月)

食器が水のように流れてきた
~食器やガラスは割れると凶器に~

(穴水市 60代 女性)

納屋を整理しようと思っていたら、グラグラっと来ました。いつもならすぐ止むのに、なかなか止まない。

観音開き の戸が開いてガラガラ、二階からもガンガラガンガラ。何がなにやら分からず、ヘビににらまれたカエルのように一歩も動くことができませんでした。

食器が水のように流れてきたという感じで、上の方に置いてあった輪島塗などはほとんど壊れてしまい、どうでもよい下のほうに置いてあった百円ショップで買った安物が残りました。

春休みで遊びに来ていた孫たちも、長靴をはいて家の中の倒れた家具の間を泳ぐように歩いていました。それから、一緒に住む孫の親指にガラス片が刺さり大騒ぎになりました。すぐに娘を職場から呼び戻し、車で病院に連れて行ってもらいました。

孫の痛がる様子を見て、ガラスは割れると凶器になるんだということを実感しました。最近は揺れても簡単に開かない観音開きもあると聞いていますが、「何とかしなきゃ」と思っているので、取り敢えず金具は買ってこようと思っています。

※観音開きとは、中央から左右に広がって開く形式の扉のこと。

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.